借金地獄を乗り越え、ようやく手に入れた平穏な日々

こんにちは、横浜の出版社に勤めている、相葉と申します。初回からなかなか重い話題からスタートします!(笑)
子供のころの私は、他人からお金を借りるような大人になるとはまったく思っていませんでした。テレビや雑誌、学校の授業などで借金に苦しむ大人をたくさん目にしてきましたし、両親からも絶対にお金を借りるなと教育されてきたからです。

それでも専門学校に入学したころ、高額な楽器を購入したくなったことがきっかけで、はじめてお金を借りました。エリック・クラプトン、ジミーペイジ、ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン等、そうそうたる顔ぶれのミュージシャンも愛用している、マーチンのアコースティックギターD-28でした。あの豊かな中高音の響き、そしてサスティーン。日本人の私でも抱えやすい少し小さめの美しい完成されたフォルム。御茶ノ水のクロサワ楽器で試し弾きをしてからというもの、すっかり虜になってしまったのです。

私:「D-28ってこんなに良い音するんですね!!ちょっと感動しました」

店員さん:「もともと、D-28って良いギターなんですが、この一本は特別ですね。激鳴りです。ギターは個体差がありますからね…でも、ここまで鳴りが良いのは久し振りですよ。正直なところ。」

と、D-28の違う個体とを弾き比べさせていただいたんですが、、

『あれ、さっきの方が全然音が良い・・・、』

・・・・・購入方法は、いわゆるローン返済というものでした。

わたしははじめこそローンを組んだことを後悔しましたが、8か月かけて返済しきったときは、その考えは一変しました。「なんだお金を借りるということはこんなにも簡単なことなのか」と。それで、こんなに素晴らしいモノを手に入れられるのなら最高じゃないか!と考えてしまったのです。

今になって思い返してみれば、この考えがいけなかったのだと感じています。「欲しいものは手に入れてやる!」わたしは少しずつお金を借りることに抵抗がなくなり、フリーター生活を送っている中でも少しずつ消費者金融に手を出すようになってしまいました。それでもはじめこそは返済の見通しを立ててから借金をしていたのですが、ギャンブルのために借金をしてからは状況が一変しました。

そう、返済の見込みが立たなくなってきたのです。 ギャンブルは恐ろしいものです。金銭感覚が麻痺し、「十万円損したら二十万円分勝てばいいじゃないか」とまで考えるようになってしまったのです。もちろんギャンブルというものはそんなに甘いものではありませんでした。借金はかさみ、返済のために他の消費者金融からお金を借りるという、多重債務者に陥ってしまったのです。 そして一般の消費者金融から融資を断られるようになると、ついにいわゆる「闇金」と言われる業者からお金を借りるようになってしまいました。私は気付かないうちに破滅への道へ一歩ずつ踏み入れようとしていたのです。完全に堕落していました。

子供のころ思い描いていた大人とはまったく別方向へと向かっていたのです。 私はとうとう借金の取り立てに悩まされるようになってしまいました。利息は雪だるま式に大きく膨れ上がっていき、私は号泣しました。「俺は一体どうしてこんなになったんだ…?」そして子供のころの自分――借金をしない大人にならない――を必死になって思い出し、そして一からやり直そうと決意しました。

私は知人に社金返済の悩みを打ち明け、その伝手で、多重債務を専門とする弁護士さんを紹介していただきました。 これが私にとっての人生の救世主といえるかもしれません。まさに私の人生の救世主である弁護士の先生には、違法金利に対する手続きを代行していただき、私の債務の整理などをひとつひとつ的確にお手伝いしていただいたのです。 そしてすべての借金返済が終えた今、わたしは子供のころに思い描いていた大人へとようやくなれた気がします。そう、借金をしない〈大人〉にようやくなれたのです。それからというもの真面目にアルバイトをこなし、契約社員、派遣社員を経て、現在では一正社員として平穏な毎日を過ごしています。おまけに彼女もできて、そろそろ結婚かなと(#^.^#)